皆さんこんにちは!
京都市北区にあります MORIピッチングラボ 代表の森です
今回も野球のピッチングにおけるヒントやコツをお伝えします。
今回のテーマは上半身と下半身を一緒に動かす具体的な指導内容、練習方法についてです。
前回のブログでは下半身主導ではなく、体を左右で分離して上下を一緒に動かす「上下同時理論」をご紹介させていただきました。
ご覧になっていない方はまずはそちらからご覧下さい。
ブログや動画をみていただければ、下半身主導や下半身先行、下半身から動かす、という言葉の間違いがわかると思います。
「上下同時に動かす」理屈ではわかったけど実際にはどうすれば良いの?と思われる方のために今回は具体的な指導方法をご紹介させていただきます。
ちなみに、
今回の練習を行うには軸足に体重が乗せられているかがとても重要です。
軸足に体重が乗せられているということを前提にお話しさせていただきますので、その点につきましてはご理解のほどよろしくお願いします。
「左右を同時に動かす」練習方法
実は以前、「ジャベリックスローの練習のコツ」という動画を配信しているのですが、そこでも左右同時の練習法をご紹介しています。
こちらの動画もご覧いただけるとさらに理解が深まると思います。ぜひ先にみてください。
簡単に説明すると「右半身は前に進み、左半身は残す」ということです。(写真左)
上半身と下半身で分離させるのではなく、左右で分離させ、上半身と下半身は同時に動かす。具体的には着地寸前に一気に左半身(左投の場合)を回転(前方移動)させるというというものです。
ピッチャーであれば軸足にギリギリまで体重を乗せ、前足がつく瞬間に軸足とボール側の手を前に回転させる。
イメージは、足がつくギリギリまで軸足側はオープンしておく。そして前足が着く直前に一気にクローズする。
バッティングの場合も同じです。
前足がつく瞬間に、軸足側の手、胴体、足を一気にクローズします。
押し手、引き手の考え方で、感覚が違うのではないか?
野球、特にバッティングでは押し手(右バッターの右手)、引き手(右バッターの左手)という考え方があります。
どちらの場合でも、「左右分離して上下同時に動かす」という使い方を意識することができます。いかに紹介します。
バッティングの引手意識の場合
軸側の半身を意識するのではなく、踏み込む側(右打者なら左半身)をギリギリまでクローズします。
踏み込む側の手、胴体、足をギリギリまで一気にクローズして、引き手を同時に動かす場合はクローズから一気にオープンします。
ピッチングの引手意識の場合
ピッチングの引手(グラブ側)のイメージは、グローブを自分に引き寄せて踏み込むということです。
前足でグッとブレーキをかけて股関節に支点を作る。その瞬間に投げる。
これが引手側(踏み出し足側)のイメージの持ち方です。
どちらが良いかは選手によって違うので、自分は右半身左半身どっちをイメージした方が使いやすいかを試してください。
ただどちらにも共通する大切なポイントは、同時にクローズする、同時にオープンするという「同時」です。
この時に分離させようとは思わなくても大丈夫です。
左右どちらかのイメージをしっかり作り、意識を持っていれば自ずと反対側はついてきます。
この「どちらかに意識を置く」ということこそシンプルにする方がうまくいくという私の考えです。
野球の動作はシンプルにする方がうまくいく
こう考えると、様々な動作もシンプルになります。
ボールが来たら打つ時には、手と足を「せーの、バーン」でバットを振る。
投げる時も軸足にためて、足を踏み出す直前に上半身を「せーの、バーン」で投げる。
踏み出し足意識だったら、ボールが来て「せーの、バーン」で、オープンと踏み出し、胴体を同時に振る。
このように至ってシンプルなものです。
ただ、原則として
軸足に体重を乗せることができる
力んでいない(テイクバックで力まない)
というような体の使い方がでいていることが前提になります。
特に、「軸足に体重を乗せる」というのは必須の体の使い方です。
まとめ
今回は上半身と下半身を同時に動かす、「上下同時理論」の練習法、指導法をお伝えしました。
下半身主導、先行というイメージで、良い体の動きが勝手にできているというケースもあると思います。
そのイメージででうまくできているのであれば、それでいいと思います。
ただ、下半身を先行させようと思って、力が入りづらい、ボールが投げづらい、打ちづらいと思われる方、そんな方は、左右で分ける、上下を一緒に使うという今回お伝えした内容を練習してみて下さい。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
動画でも詳しく説明していますので、ぜひこちらも参考になさってください。
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