皆さんこんにちは。
京都市北区 円町近くにあります MORIピッチングラボ 代表の森です。
今回も野球のピッチングにおけるヒントやコツをお伝えします。
今回は海外の投手と日本の投手の投球フォームの違いについてお伝えします。
同じ投手にもかかわらず、投げ方が少し違うなぁと気づかれる方もいらっしゃると思います。
近年では、手軽に海外のピッチャーの投球動画なども見ることができる時代です。
様々なピッチャーの投球を見て参考にしようと思われている方もいらっしゃるはずです。
参考にして取り入れるのはすごく大切なことですが、見た目だけを真似してしまうとうまくいきません。
そこで今回お伝えする、違いをしっかり理解して自分に合ったフォームを見つけましょう。
体格の違いで身体の使い方も変わる
日本の選手と海外の選手では、まず体格が違います。
海外の選手は、平均で身長が10センチ以上、体重が10キロ以上も大きくなります。
これは動作をする上で、とても大きな差になります。
実際に何が大きく変わるかというと、使う「エネルギー」の割合が変わってきます。
①位置エネルギー
→高いところから低いところへ物体が移動するときに生まれる力。
②推進エネルギー(慣性力)
→前へすすむ力。ピッチングでは、前足の着地と同時に上半身が一気に加速する。
主に大切な「エネルギー」はこの2つです。
身長が高くて体重がある海外の選手は、位置エネルギーをたくさん使うことができます。
では日本人選手はどうでしょうか。
身長が低くて比較的軽い日本の選手は、位置エネルギーがあまり使えません。
その代わり、推進エネルギーをたくさん使うことで、海外の選手と同じくらいパワーを出すことができます。
日本の選手が大きなパワーを生み出すためには「推進エネルギー」を最大限活用することが大切になります。
推進エネルギーを最大限発揮するために
推進力をより大きくするためには、前に進む距離(ステップ幅)を大きくすることが必要です。
そして、ステップ幅を大きくとるためには、次のようなポイントが大切です。
・「タメ」を作ること
・「体の開き」をおさえること
体が早く開いてしまうと、足が早く着いてしまうので、結果的に移動距離が小さくなります。
体が開かないようにすると、タメを作って、前方への移動距離を大きくすることができるんです。
※以前のブログで、「体の早い開き」をおさえるポイントを紹介しています。
一方、海外の選手は
海外の選手の投球動作をみると、いわゆる「立ち投げ」に見えることが多いです。
ステップ幅が狭くても、位置エネルギーの力を使えるためパワーのあるボールが投げられます。
また、海外の選手は体の開きが早いことも多いです。そのため、投げ終わった後にクルっと回転するようなフォームになります。
体の開きが早くても強いボールが投げれるのは、位置エネルギーを使えるからです。
体の特徴に合わせて投げ方を考えよう
このように、海外の選手と日本の選手では体格の違いがあるため、フォームにも違いがみられます。
良いパフォーマンスをおこなうためには、自分に合ったフォームを見つけることが大切です。
いろんな選手を参考にして学ぶことは大切なことですが、必ずしもそれが自分に合っているかは分かりません。
自分はどの投げ方がよりパワーを出せるのか?ということを考えてみて下さい。
また、「腕や上半身の使い方」についても、どのエネルギーを使うかによって変わってきます。
この内容については次回のブログでお話します。
是非参考になさって下さい。
今回の内容も、動画で分かりやすく解説していますのでぜひこちらからご覧ください。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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