皆さんこんにちは。
京都市北区 円町近くにあります MORIピッチングラボ代表の森です。
今回も野球のピッチングにおけるヒントやコツをお伝えします。
前回のブログでは、メジャーリーガーと日本人投手の違いについてお話しました。
体格や筋肉、パワーによって、どのエネルギーを使うかが変わってくるというお話でした。
今回は、体の使い方によって変わる上半身、腕の使い方の違いについてお伝えします。
よくメジャーリーガーの腕の使い方はこうだとか、日本人の腕の使い方はこうだ、この使い方は肘を痛めやすいなど
こういった情報は沢山あります。上半身の使い方を意図的に変えていただくのは悪いことではありません。
しかし、人それぞれ身体の特性は異なり、その人に合ったフォームであるかを見極めることは大切です。
今回の内容を1つ参考にしていただければと思います。
ダイナミックな海外選手、コンパクトな日本選手
私の考えですが、
海外の選手と日本の選手では、腕の使い方にも変化が出てきます。
海外の選手 → 腕を大きく振り上げて振り下ろす、ダイナミックな使い方
日本の選手 → 腕が体の近くを通る、コンパクトな使い方
このようなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
なぜこのような違いが出てくるのか、その理由を考えてみましょう。
テイクバックの違い
海外の選手の投球フォームを見ると、下の写真のようにテイクバックですでにボールの位置が上にあります。
一方、日本の選手はまだボールの位置が下にあります。
この違いは、「からだの開きのタイミング」の違いから引き起こされるものと考えます。
海外の選手
前回のブログで、海外の選手は「体の開きが早い」とお話しました。
体の開きが早いということは、腕が遅れてきやすくなるということが考えられます。
そうならないために、早めにボールの位置を高く持ってきているのではないかと思います。
日本の選手
体格の小さい日本人は、ステップ幅を広くするために体の開きを抑えることが大切です。
そのため、海外選手のようにテイクバックで手の位置を高くしてしまうと、むしろ早いタイミングで腕が出てきてしまいます。
テイクバックで肘から引き上げる動作になる理由はリリースのタイミングに腕を合わせるためでもあるんですね。
体の特性に合った投げ方をする
このように、体格の違いによりいろいろなフォームの違いを見つけることができます。
何度も話していますが、最も伝えたいことは
自分の身体の特性に合ったフォームを見つける ということです。
体の開きが早いのにテイクバックで手の位置が低ければ、リリースで腕は遅れてしまいます。
タメを作っているのにテイクバックで手の位置が高ければ、腕は早すぎてしまいます。
参考にする選手の一部だけを取り出してみるのではなく、
なぜそのような動作になるのか?を考え、自分に合っているのか?を実践しながら見極めましょう。
動画でもわかりやすく解説していますので、こちらから是非ご覧ください。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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