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皆さんこんにちは。

京都市北区にあります MORIピッチングラボ 代表の森です。

 

今回も野球の投球におけるヒントやコツになることをお伝えします。

 

今回のテーマは、「ゼロポジションについてです。

 

 

ピッチングのゼロポジションとは?

 

野球のピッチャーにおけるゼロポジションとは、肩に一番負担が掛かりにくいポジションのことをいます。

 

投球においても、ゼロポジションで投げるというのが一つのキーワードになってきていて、

 

肩の痛みや肘の痛みを軽減させるためには、ゼロポジションで投げることが必要だという認識も一般的になってきました。

 

そこで今回はゼロポジションでうまく投げるためのピッチング練習法をご紹介します。

 

 

ゼロポジションのタイミング

 

まず必要最低限の投球動作というのは約1.6~2.0秒で完結します。

 

このうちの加速期(トップからリリース)は、約0.12秒です。むちゃくちゃ早いですよね。

 

ゼロポジションが必要となるのは、ちょうどこのトップからリリースにかけてです。

 

このたった0.12秒の間に、頭で考えてゼロポジションを作れるのか?

 

そんなの不可能ですね。

 

これを頭で考えて投げようとすると、投球のバランスを崩してしまったり場合によってはイップスに陥ることもあります。

 

 

ピッチングでゼロポジションを作るには?

 

このトップからリリースの0.12秒の間にゼロポジションを作るには、それより前の動作を改善す、もしくは

 

股関節や肩甲骨の柔軟性、片脚で立った時、踏み出した時の体のバランスなど根本的なフィジカルの面を変える必要があります。

 

 

投球フォームを改善するのに大切なこと

 

フォームを改善するときに大切なのは、「そのフォームにする」という考え方ではなく、

 

「自然にそのフォームになるにはどうすれば良いのか?」ということを考えて練習することです。

 

 

ゼロポジションに「なる」3つの要素

①フィジカル(柔軟性・安定性)

 

開脚の柔軟性がなく硬い人というのは、そもそも体の開きを抑えて投げるというのが困難です。

 

また、片脚で立った時、ステップ足を踏み出した時にぐらついてしまうのであれば、

 

踏み出したブレーキの力を回転力に変えることができず、どうしても上半身主体の投げ方になってしまいます。

 

つまり、柔軟性や安定感がない人はゼロポジションから逸脱した投げ方に「自然」になってしまうんです。

 

 

②力を抜く

 

これもものすごく大切です。

 

ゼロポジションになるためには、筋肉(意識)だけでそのポジションを作ることはできません。

 

筋肉だけでなく、関節の中の靱帯がうまく働かないといけないんです。

 

この靱帯は意図的にコントロールすることはできないんですね。

 

脱力は、体の反射を引き起こします。

 

 

・脱力が正しい反射を引き起こす

 

反射というのは、立っているだけでも起こっているものです。

 

例えば歩いているときにひざが曲げ伸ばしされるのも意識ではない反射によるものです。

 

膝を叩くと、ポーンと動くのも反射です。(膝蓋腱反射)

 

反射というのは、靭帯もしくは筋肉に刺激が入ることで勝手にその動きが誘発されるというものです。

 

このゼロポジションも同じで、肩の関節、靭帯に適切な刺激が入ることで、靱帯の反射によって安定したポジションが誘発されます。

 

例えば先ほど膝を叩くことを例で出しました、膝蓋腱反射といいますが、これは力を抜いた状態でないとうまく誘発できないんですね。

 

つまり、力を抜かないと靱帯の刺激が神経にうまく伝達できない。つまり関節にうまくはまらないということです。

 

筋肉に力を入れて投げようとしてしまうと靱帯の反射の機能がうまく働かないので、ベストなポジションに自然に持っていくということができなくなります。

 

 

・脱力のポイントはテイクバックにある

 

脱力の具体的なポイントはテイクバックにあります。

 

テイクバックの時に力んでしまう人は、その後の投球動作で靱帯や筋肉の反射をうまく誘発することができずに、

 

本来、関節がこのポジションにありたいなという命令から逸脱してしまう、逆らってしまうんです。

 

テイクバックが力んで肩があがったり、体に力が入っている人はそこがうまく誘発できずにゼロポジションを逸脱してしまいます。

 

テイクバックでは脱力し、リリースにかけて力を入れるようにしましょう。

 

 

③間違った意識を持たない

 

例えば、スローモーションで見ると肩の外旋動作はものすごく大きく、体がCのアーチ状になっていることがわかります。

 

しかし、これもそうしているのではなくそうなっているんですね。

 

ここがものすごく大切で、Cのアーチ状になっているんですが、Cのアーチにして投げようと思ってしまうと投球動作を崩します。

 

ゼロポジションも逸脱してしまう可能性が高いです。

 

Cのアーチを作ろうと意識して投げているトップレベルの選手はいないです。

 

フィジカルができていること、力を抜くこと、身体の使い方ができていることで、自然にそのアーチが形成されています。

 

仮に、意識的にCのアーチを作るとか、しなりを作って投げることを意識してしまうと、

 

腕を振るタイミングが遅れて、上半身や腕が遅れたり、体が前に突っ込んでしまったりします。

 

それではゼロポジションを逸脱してしまいますので注意が必要です。

 

 

ゼロポジションを逸脱すると肩を壊す理由

 

投球動作のトップからリリースにおいて、肩は体より後ろに引かれて入れているように見えます。

 

 

この動作だけをみると、腕を大きく後ろに引いてしならせるように投げた方が良い(水平外転)、そう思われる方も多いと思います。

 

しかしここにも間違った認識というものがあります。

 

それな何かというと、実際は胸郭(胸)が開いて肩甲骨が内側に引き寄せられることで、腕は体より後ろに行っているように見えます。

 

肩甲骨と上腕骨の位置関係だけで考えるとほとんど平行なんですね。

 

《肩を引こうと意識しすぎると写真の右のように肩甲骨のラインと上腕骨のラインがずれる(水平外転)肩関節の前方に過剰なストレスが加わる》

 

 

 

プロのレベルの投手のデータを見ると、肩甲骨と上腕骨のラインは後ろではなく、ほとんど真っ直ぐ(平行)かやや前にあります。

 

 

ちなみにほとんどの小学生は、上腕骨が肩甲骨に対して後ろ(水平外転)にあります。

 

つまり腕を引こうと意識すればするほど、水平外転が強くなる。小学生と同じ投げ方になってしまうんです。

 

なので過剰な認識は一度捨てましょう。

 

そのうえで、フィジカル、力を抜く体の使い方を改善していくことで、自然にゼロポジションになるというのを目指してください。

 

 

まとめ

 

今回はゼロポジションになるための投球改善法をご紹介させていただきました。

 

まず、ゼロポジションで投げたいと思っている方は、ゼロポジションにすのではなく、なるんだということを大切に練習に取り組んでいただければと思います。

 

動画ではホワイトボードを用いてわかりやすく説明していますので、ぜひ参考になさってください。

 

 

 


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