皆さんこんにちは
京都市北区にあります MORIピッチングラボ 代表の森洋人です。
今回のテーマは「投球イップスを簡単に作る方法」です。
「え?どういうこと?」「意識的にイップスを作ることが出来てしまうの?」
と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろん、今回の内容は「イップスを作る」ためではなく、「イップスにならない方法を理解する」ためです。
近年、イップスのご相談が大変多くなってきています。
イップスは本人だけの問題ではなく、周りの環境も要因になってしまう社会的な問題です。
この問題を放置してはならないので、少しでも多くの方に正しい対処法を知っていただきたいと思います。
イップスとは
今まで当たり前に出来ていたことが徐々に出来なくなり、最終的に投げることも出来なくなる投球障害です。
イップスは心の問題ではない!?
イップスはストレスやプレッシャーによる心の問題だと思われている方が多くいらしゃいます。
しかし、最新の研究では繰り返しの動作が神経学的な運動障害を引き起こしているという結果が出ています。
つまり体が間違った動作を覚えてしまう状態と言えます。
心の問題というのは、投げられなくなった結果ストレスやプレッシャーを強く感じてしまうということです。
イップスが簡単に出来上がる方法
”誤った動作をくり返し繰り返し練習させること”です。
具体的には2つ。
①合っている動作を「合っていない」と指摘したり態度で示すこと
選手がピッチングの練習中に、近くでその様子を見ながら首をかしげる、「なんか違うなぁ。。」と呟く。
たったこれだけで、選手はイップスという地獄の入り口に立たされてしまいます。
自分が「良い球投げれたなぁ!」と自信のある投球のときに、そんな態度を取られたら選手は不安になりますよね。
そして、「じゃあこれかな?」「それともこうかな?」と迷うようになります。
間違った動作を繰り返すようになり、正しい動作が出来なくなります。
②プロと比較、指摘して繰り返し練習させる
果たしてプロとその選手の体格は同じでしょうか。筋力、柔軟性、体の使い方が同じでしょうか?
そんなはずありません。それなのにプロと同じ投げ方ができるでしょうか?
見た目を真似することはいくらでもできます。でもそれが、投球のパフォーマンスとは繋がりません。
指摘されたまま、投げにくい方法で繰り返し練習すると、イップスという地獄にどんどん近づいていきます。
これらは情報社会の落とし穴であり、見過ごせない大きな問題だと感じています。
根本的な問題をクリアできている場合は必ずしも、前途の内容がイップスに繋がるという訳ではありません。
しかし、子供たちにとっては大きな落とし穴、辛い日々への入り口になりかねません。
辛いのは、選手を良くしたいという一心で言ったことが選手を壊す可能性に繋がる事です。
安易なアドバイスは一切行っていません。
私自身「この動作を見て下さい」と動画をみてアドバイスを求められることもよくあります。
労力を費やし投球解析をしなければ、本質を見抜くことは出来ません。
私は、安易なアドバイスは一切行いません。
私は責任をもって、その方の野球人生を預かる気持ちで解析するということを念頭に置いて、解析をしています。
皆さんもなぜそうなったのか、根本的な問題を解決するための情報を収集するように心がけて下さい。
MORIピッチングラボのYouTubeチャンネルでは、できるだけ根本的な要因の改善や解説を意識し配信しております。
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こちらも是非ご活用いただき、正しく問題改善、投球解析をしていただきたく思います。
当院ではご来院できない方のために、解析サービスの提供も行っております。
「自分では分からない」「解析してほしい」と思われる方は是非こちらもご活用ください。