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みなさんこんにちは。

 

京都市北区にあります MORIピッチングラボ代表の 森洋人です。

 

今回も引き続き、内司和彦先生にお話をお伺いします。

 

内司先生は「縦巻き横巻き理論」の提唱者で日本でも有数の治療家のお一人です。

 

「縦巻き横巻き理論」とは体には縦に動かしやすい方と、横に動かしやすい方があるという理論です。

 

当然、様々なスポーツ、野球の動作フォームとも関係しますので、これまで複数回にわたりお話をお伺いしています。

 

こちらのブログを読まれる前にぜひ前回のブログ、またお時間があれば過去のシリーズもご覧ください。(ブログの最後にリンクを張っています)

 

前回の記事はこちら↓

https://mori-baseball.com/blog/?p=1793&preview=true

 

 

前回は「伸び族縮み族」の概要を解説してもらいました。

 

今回は更に詳しく伸び族縮み族の特徴や、トレーニングにおけるそれぞれのポイントについて教えてもらいました。

 

 

縦巻き横巻き・伸び族縮み族に学ぶケガをしない為の投球フォームとは?

 

森)前回「伸び族縮み族」についてお話を伺いましたが、今回は「縦巻き横巻き・伸び族縮み族に学ぶケガをしない為の投球フォーム」について解説していただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

 

内司)よろしくお願いします。

 

 

森)まずはリリースポイントについて聞かせてください。

 

オーバー、サイド、スリークォーター、どこから投げるのが自分に合っているのか?多くの人が知りたいのではないかと思います。

 

 

内司)はい。わかりました。まず、ほとんどの場合リリースポイントは「感覚」で決めていると思います。

 

しかし「感覚」に頼りすぎてしまうとリリースポイントが不安定になります。

 

例えば「この前は良かったのに今日は何でダメだったんだろう」ということはありますよね。

 

その場合、調子の良い状態を常に再現する「再現性」が大事になります。

 

 

森)たしかに一流選手が一流である所以はそのあたりにありそうですね。

 

 

内司)そうです。いかに安定した結果を出し続けるか、ということです。

 

その方法をお話していきたいと思います。

 

 

森)これは絶対に選手、子供たちには聞いてもらいたい内容ですね。

 

 

 

理想のリリースポイントを常に再現する方法

 

内司)では説明していきます。

 

「縦巻きタイプはやや上から投げる。横巻きタイプはやや横から投げる」と説明しました。

 

実は両者の差はボール一個分とかの、わずかな差です。

 

そのわずかな差で力の伝わり方が全然違ってきます。

 

今回はその正しいリリースポイントが鍼の穴を通すくらいピンポイントでわかる方法をお伝えします。

 

 

森)なるほど!わかりました。では実際に理想のリリースポイントの見つけ方を教えていただけますか?

 

 

 

理想のリリースポイントの見つけ方

 

内司)はい、では実際にやってみます。今回は壁を使っておこなう方法を教えます。

 

まずは、壁の前に立ちます。

 

そしてだいたいのリリースポイントで構え、手の「小指球(しょうしきゅう)」を壁に当てトントンします。

 

 

このときに右足の親指(右投げは右足、左投げは左足)に力が伝わっているか、を感じてもらいます。

 

 

はじめのポジションから少し上、下、外、内と叩く場所を少しずつ変えながら探ります。

 

 

壁を何回かトントンして、右投げなら右足の親指に一番力が伝わる(響く)ところを探します。

 

なんとなくここかな〜と思ったところで20回トントン叩き続けます。

 

 

このチェックをすることで体に正しい(力の伝わる)リリースポイントを覚えさせ、腕がスムーズに振れます。

 

これを覚えておけば疲労や合わない練習などでなどでリリースポイントズレが出たのを毎回修正することができます。

 

森先生も試してみてください!

 

 

森)はい。ではやってみます。

 

 

 

私の場合はこのあたりですね。

 

 

内司)ではそのポジションで投げる真似をしてみてください。

 

 

森)確かに腕が振りやすく、綺麗に連動する感じがしますね!

 

 

(右がAfter。腕がしなって肘が前に出ているのがわかる)

 

トントンしたときに足に伝わるということは、全身が連動するポジションということですか?

 

 

内司)そうですね。そうやって全身を上手く使えるようになります。

 

逆に足が連動しないポジションでリリースすると力がボールに伝わらないです。

 

 

森)なるほど。こういうのはキャッチボールの前とかに行うのが良いですか?

 

 

内司)いつでもして大丈夫です。

 

たとえばイニング間やベンチ裏でもOKです。

 

近くに壁がない場合は、友達に手を出してもらって行っても大丈夫です。

 

 

森)おお!手にトントンするのも分かりやすいですね!

 

 

 

ありがとうございます。この方法は明日からでもすぐに使えそうですね。

 

それともう一つ、縦巻き横巻きでは「骨盤(股関節)の使い方も変わる」とお聞きしましたが?

 

 

 

内司)はいそうです。では説明していきますね。

 

以前に大谷選手は右が縦巻き、左が横巻きと説明しました。

 

特徴としては、投げるときにオーバースロー。さらに「股関節から順番」に足を跳ね上げます。

 

森先生は同じ投球側が縦巻きなので、一度投げる動作をしてみてください。

 

 

ほら、股関節から順番に足を跳ね上げていますね。

 

 

森)ああ!確かに!股関節から動いています。

 

 

内司)それと投球側が縦巻きの方は、体重が乗ってボールが重たくなります。

 

 

森)私もボールに体重をのせるという言葉がしっくりきます。同じタイプだからなんですね。

 

 

内司)ちなみに大谷投手とは逆の、右(投球側)が横巻きの選手の1人が田中将大選手です。

 

田中投手は投げるとき少し横ぎみですよね。

 

私も同じ投球側が横巻きなので、実践してみます。

 

特徴は「足の先から」足を跳ね上げています。

 

 

森)実際に大谷選手と田中選手の投球を比較。

 

田中選手はボールを投げた後、足が上がってから腰(大腿部)が上がる。(1→2の順番)

 

 

大谷選手はリリースした後、すでに腰(大腿部)は上がっている。その後に足が上がる。(1→2の順番)

 

 

 

内司)他にもボールを投げるだけでも見分けることができます。

 

例えば、足を擦りながら投げる人は右横巻きの方が多いです。(軸足をあまり蹴り上げない人)

 

この足の跳ね上げの方も見たらすぐに分かるのでぜひチェックしてください。

 

 

森)なるほど。私も指導するときは、「軸足は自然になるもの(上がるか擦るか)」と伝えています。だから無理には上げようとしなくて良いと。

 

 

内司)そうですね。あの選手が足をあげているからと真似をしても、自分に合っていなければ慣れない動きになりますね。

 

 

森)そこで真似をして、合わない体の使い方で怪我をするケースはたくさんありますよね。

 

そんな選手もたくさんみてきたので、ぜひ今回の内容を皆さんに知っていただきたいです。

 

次回に続く。

 

今回の内容は動画でもご覧にいただけますのでぜひご覧ください↓

 

 

縦巻き横巻きシリーズはこちら↓

インナーマッスルは怪我の予防、球速アップに役立つのか?

あなたに合ったリリースポイントがわかる「縦巻き横巻きの法則」

真似するなら「自分と同じ人種」の投球フォームを参考にしましょう。

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