皆さんこんにちは。
MORIピッチングラボ代表の森です。
年始に横浜DeNAベイスターズ前田大和選手、牧秀吾選手の自主トレのサポートをしてきました。
私と大和選手は同級生ということもあり、大和選手に守備の極意や野球論についてインタビューさせてもらいました。
子供たちや野球を頑張る選手のためならと、快諾してくれた大和選手には感謝です。
普段多くを語らない大和選手の「守備の秘訣」は本当に貴重なものだと思います。
ぜひ最後までご覧くださいね。
森から大和選手への質問
【室内練習場にて】
ー今日はお邪魔させてもらってありがとうございます。笑ー
大和:ちゃんと見てますよYouTube。笑
森:まじか〜嬉しいな!笑
ー今年の調子はどう?ー
大和:体の状態はいいね。
やっとこう慣れてくるというか、年齢と共に自分の合わせ方が出来てきたという感じ。
ー若い時よりも熟練してきた感じがするねー
大和:若い時みたいに動いてやるタイプじゃないし、自主トレでは基本的な事をずっと繰り返すって感じ。
毎年毎年ちょっとずつレベルアップするだけ。
大事なのは基本の自分のレベルより落とさないこと。落ちるのを少しでも少なくする、もしくは少しでも上にいけるように。
ー今年特に頑張りたいというポイントは?ー
大和:今年のテーマとしては「走る」こと。
元々走るタイプだったけど、年々走らなくなってきて自分の中でも自信が落ちたし、それをもう一回取り戻したいという気持ちがある。
投げる動作ももちろん大事だけど、何をするにも走るのは一番大事な事なんで。
もう一回自分で思い出しながら、もっといい方向に行けるように。
ーこの時期に今の調子というのは?ー
大和:いい方じゃないかな?
打球が少しずつ上がってきているし、自分の体の使い方だったりちょっとずつ馴染んできて。
ープロの選手が言う「打球が上がるようになる」というのは?ー
大和:もちろん体のキレもそうだし、バットの軌道が少しずつ変わってくることを言うと思う。
牧選手にもお話を聞かせてもらいました
ー新人特別賞おめでとうございます!ー
牧選手: ありがとうございます。
ー今年一年はどんな感じでしたか?ー
自分は初めてのシーズンだったのでめちゃくちゃ大変でしたね。
ーどういうことを意識して一年過ごしてきましたか?ー
牧選手: 体調の変化や疲れがあったのでよく寝るなど、体調面の工夫を。
ーなるほど。シーズンを通してやるのは大変でしたか?ー
牧選手: めちゃくちゃきつかったですね。
ー今のところ調子はどうですか?ー
牧選手: ぼちぼちですね。
ーありがとうございます。引き続き頑張ってください!ー
牧選手: ありがとうございます!
大和選手のバッティングの話
「ぼちぼち」と話していた牧選手ですが、終始鋭い打球を飛ばしていました。開幕が楽しみですね〜
さて、練習の様子を見ていると、大和選手がケータイでしきりに動画をチェックしていたので話を聞いてみました。
ーどこが気になる?ー
大和:バッティングで、体の中に入れて打つとパワーが伝わりづらい。
自分の左足より前で打つイメージをいつも持ってる。パワーとか体重が乘りやすいから。4スタンス理論の使い方で。
自分の体に合った動きをしないと損というか、自分の体を上手く使えない。
ーやっぱり体の使い方?ー
大和:パワーがあろうがなかろうが、体の使い方が上手な人はパフォーマンスが高い。
お昼休憩中の大和選手、牧選手の話
【牧選手への質問】
ー午前中、大和選手の守備を見て牧選手はどう感じましたか?ー
牧選手: いやもう、「毎日守備」僕にはない柔らかさ。徐々に徐々に教えてもらっています。
ーボールへの入り方とか?(熱心に聞いていた)ー
牧選手:入り方もそうです。どこで取ればいいのかとか。
あと取ってからも投げやすそうですし。僕はまだ取って、よいしょ!(って投げる)くらいやから。
【大和選手への質問】
ーボールを取ってからの速さって何か意識してる?ー
大和:基本の練習の繰り返しばっかり。その中でも自分でアレンジする。
ーどこをアレンジしているのか?ー
大和:取ってから早く投げるにはどうしたらいいのかを(基本を繰り返す中で)ずっと考えながら。そのポジショニングとか。
基本的に野球って動くスポーツだからずっと動いてる流れのスポーツだから。
いかに自分の体に染み込ませるか。それぐらいじゃないと、パワーで勝負しても勝てないし。
ー流れを作ってたらそのままエネルギーに変えるということ?ー
大和:そうそう。それが体に染み込めばすごい楽じゃん。使うパワーも半減するし。
ーグラブで捕球する場所も意識している?ー
大和:そう。意外とみんな知らないけど、「ボールの上がり際」を取る。
真ん中や落ち際で取る人が多いけど、本当は上がり際が一番取りやすい。
そこに「自分の体が入っていく」ところでグローブのいいところに当たれば「パン」って音が鳴る。
ー自分の体を入れていく?ー
大和:そうそうそう。バウンドに合わせて自分の体を入れる。
昔で言うと小坂さん(元ロッテ)とかそれで。
そしたら投げる方向に対して体重が乘っていくから。肩肘使わなくていい。
(そうすると)足だけで投げれる。
ー投手で言う下半身を使って投げるみたいなのを、守備で体現してるみたいな?ー
大和:そうそう。それが出来ない人は「取ってから投げます…」みたいな。
だから肩ひじ痛める。無駄な能力を使う。
ーそれめっちゃいい話。笑 子供たちにも伝えたいー
大和:意外と知らない人が多いかもね。笑
ー併殺の時のセカンドスロー。あれも流れの中の体重移動がある?ー
大和:そう。体重移動。
だから本当に分かりやすく言ったら… 例を出したら申し訳ないけど…
”源田と京田の違い”ってそこなのよ。
【後半へ】
次回は、大和選手から見る源田選手と京田選手の違い、
大和選手が「革命」だと感じた守備の極意などをお話ししてもらいました。
続編もぜひチェックしてくださいね!