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みなさんこんにちは。

MORIピッチングラボの森です。

 

今回は、横浜DeNAベイスターズ大和選手へのインタビュー第2弾。

 

年始の自主トレのサポートに来た際に、いろいろとお話を聞かせてもらいました。

 

前回のインタビューはこちらをご覧ください↓

-part 1-プロ野球界屈指の守備職人「大和(横浜DeNA)」に聞く守備の極意

 

今回は、

 

・大和選手から見た、源田選手と京田選手の守備の違い

・「革命が起きた」と感じた守備の極意

・あのワンプレーのおかげで成長できた

 

など、とても興味深いお話がもりだくさん。

 

選手の皆さんには大変参考になるお話を聞くことが出来ました。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

森から大和選手への質問

 

ーボールを取ってからの速さって何か意識している?ー

大和:基本の練習の繰り返しばっかり。その中でも自分でアレンジする。

 

 

ーどこをアレンジしているのか?ー

大和:取ってから早く投げるにはどうしたらいいのかを(基本を繰り返す中で)ずっと考えながら。そのポジショニングとか。

基本的に野球って動くスポーツだからずっと動いてる流れのスポーツだから。

 

 

ー流れを作ってたらそのままエネルギーに変えるということ?ー

大和:そうそう。それが体に染み込めばすごい楽じゃん。使うパワーも半減するし。

 

 

ーグラブで捕球する場所も意識している?ー

大和:そう。意外とみんな知らないけど「ボールの上がり際」を取る。

真ん中や落ち際で取る人が多いけど、本当は上がり際が一番取りやすい。

 

 

ー自分の体を入れていく感じ?ー

大和:そうそうそう。バウンドに合わせて自分の体を入れる。

 

 

ー投手で言う下半身を使って投げるみたいなのを、守備で体現してるみたいな?ー

大和:その通りだね。それが出来ない人は「取ってから投げます…」みたいな。

だから肩ひじ痛める。無駄な能力を使う。

 

 

ー併殺の時のセカンドスロー。あれも流れの中の体重移動がある?ー

大和:あれもそうだね。体重移動。

だから本当に分かりやすく言ったら…

例を出したら申し訳ないけど”源田と「京田の違い」はそこ。

 

 

ー源田と京田の違いとはー

大和:源田はもう投げることを考えてボールに入ってる。

京田は取ることでいっぱいで、取ってから投げる。

流れがある源田と、流れのない京田みたいな。

 

 

ー言って大丈夫なやつですか?笑ー

大和:ピー入れてくれれば。笑

だから結構ね、それを気にしながら映像見たら分かるよ。

二人とも守備上手いけど、微妙に違うのはそこ。

 

 

ーそれって素人が見たら分からないくらいの違い?ー

大和:もしかしたら分からないかも。でも全然違う。

 

 

ー体重移動を身につけるには数稽古しかない?ー

大和:それもだけど、それを教えてくれる人に巡り合わなければ永遠にできないかも

俺は巡り合わせが良くて教えてもらえたからよかった。

教えてもらって自分の中で革命が起きた。

「肩ってそんなに強くなくていいんだ」って気づかされたし、体重移動が出来れば全部上手くいく。

 

 

ー体がでかくなくても強いボールが投げれる?ー

大和:極端に言えば外野手っは助走して投げるじゃん。それが内野で出来れば苦労しない。それに近い動きを内野でするだけ。

 

 

ーそれができるとどのポジションでも守れる?ー

大和:そうそう。だからどのポジションでも守れる。

 

 

ー外野の守備も初めからできた?ー

大和:いやいや、それはむっちゃ練習したよ。笑

3年目でやっと自信持って守れるようになったかな。1、2年目っていうのはすごく怖かった。

 

 

ー見てると簡単にできているんだろうなって思ってたけど。笑ー

大和:自分の中では心臓バクバク。笑

「試合の中でしか分からない感覚」を経験できたから自分のものに出来たかな。

この感覚は試合の中じゃないと掴めないかも。

 

大和:いまだに覚えているのが、初めてダイビングした甲子園、小笠原さんの打球。

公式戦で初めてダイビングしてあれで自信がついた。いまだに覚えてる。ピッチャースタンリッジだった。笑

 

 

ーあの時の感覚って絶対取れるから飛ぶっていう感じ?ー

大和:その時は結構あやふや。もしかしたらいけるかもっていう。

でも飛ばないことには分からない。そこでトライできたのが良かった。

もう一か八か。笑

 

ーもちろん怖さも難しさもあるよね?ー

大和:怖さもあるよ。だって後ろにそらしたら長打確定。

自分との戦いだからね、外野手は特に。

 

 

ーエラーしていいやじゃ済まないもんね。笑ー

大和:どっかで割り切らないと。その時は咄嗟だけどね。

ダイビングしようと最初から思っていないから。行くうちにもしかしたらって。その数秒で整理してバッと(動く)。

 

 

ー取ってから早く投げるコツは?ー

大和:それも体重移動。流れの中でスッと投げること。

 

 

ー投げる瞬間には力のベクトルをそっちに向けるみたいな?ー

大和:うん、そう。

昨日、マッキー(牧選手の愛称)にも言ったんだけどセカンドだったら、投げる方向に右の股関節に全体重をかける

ファーストだったら、左の股関節に全体重をかける。体重移動の感覚。

 

 

ーむっず。笑 それは簡単じゃないよね。笑ー

大和:でも(マッキーなら)すぐできるよ。

 

 

ータイミングがちょっとでも早くても遅くてもダメ?ー

大和:そう。全部がマッチしないと上手くいかない。

何で同じことを反復(練習)するかと言うと、全部が全部成功するわけでもないし失敗もするけど、

失敗した時のタイミングも、こうなったらこうしたらいいとか、全部含めての練習(その中でタイミングが掴めてくる)。

 

 

 

インタビューのまとめ

 

流れの中で捕球し、投げる方向へ体重をのせることで無駄な力を使わなくても強いボールが投げられる。

 

これが大和選手が感じた守備の極意であり、一流選手でも追い求めたい感覚だと教えてもらいました。

 

 

また、極度の緊張感のある試合でのダイビングキャッチが外野手として成長できたワンプレーだったそうです。

 

これも沢山の基礎練習、ワンプレーを最大限集中するからこそ得られる感覚だと思います。

 

最後に、大和選手、牧選手の、誰よりも率先してボール拾いや片付けをする姿、また終始周りのスタッフへの気配りをする姿がとても印象的でした。

 

 

こういうところからも、一流である所以を垣間見ることが出来ますね。

 

子どもたちにはぜひ見習ってほしいなと思います。

 

2022年、大和選手、牧選手のご活躍を楽しみにしております。

 

大和選手、牧選手、本当にありがとうございました。

 

今回のインタビューが少しでも多くの方のお役に立つと嬉しいです。

 

牧選手、終始お茶目で面白かったです。笑